備蓄棚を整理する家族

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家庭備蓄とローリングストック

3日分から1週間分へ。旭丘一丁目の家庭が日常生活に取り入れやすい備蓄アイデアと、 年齢・家族構成別の非常持出品リストを紹介します。

家庭備蓄の基本:3日分→1週間分

国や区は最低3日、できれば1週間分の備蓄を推奨しています。水は1人1日3リットルを目安に、家族人数×日数分を確保。 食料はレトルト、缶詰、乾パン、インスタント麺など常温保存できるものを中心に揃えます。

目標:1週間分のローリングストック

備蓄のポイント

  • 水:1人1日3L×人数×日数分。ペット用の飲料水も忘れずに。
  • 食料:米・パックご飯、乾麺、缶詰、レトルト食品、栄養補助食品をバランスよく。
  • 生活用品:懐中電灯、ラジオ、モバイルバッテリー、カセットコンロ、ガスボンベ、簡易トイレ、衛生用品。
  • 防寒具と雨具、長袖長ズボン、厚底靴を家族分用意。

ローリングストックの進め方

「少し多めに買って、使ったら補充」を習慣化します。パントリーや床下収納を活用し、古いものから先に使うルールを家族で共有しましょう。

  • ・週末に食べたレトルト食品を、その週の買い物で補充
  • ・賞味期限1年以上の食品を常に残すよう在庫を管理
  • ・冷凍食品も便利だが、停電に備えて常温保存品を中心に
  • ・備蓄棚の写真を撮って管理アプリやチェックシートで更新
9月の「防災の日」前後は、区がローリングストックの写真募集やスーパーでの啓発を実施。参加すると備蓄の見直しにつながります。

非常持出品リスト

緊急避難時に持ち出すリュックは、重量15kg以下を目安に家族構成で分担。玄関近くに置き、季節や子どもの成長に合わせて内容を更新します。

共通セット

  • ・懐中電灯、携帯ラジオ、予備電池
  • ・携帯充電器、モバイルバッテリー
  • ・笛(ホイッスル)、軍手、雨具
  • ・救急セット、常備薬、包帯
  • ・現金(小銭含む)、身分証コピー
  • ・非常食、高カロリー食品、水500ml数本
  • ・着替え、下着、タオル、ビニール袋

家族構成別アイテム

  • ・乳幼児:紙おむつ、粉ミルク・液体ミルク、哺乳瓶、母子手帳、お気に入りのおもちゃ
  • ・高齢者:常用薬、補聴器電池、入れ歯用品、成人用おむつ、杖
  • ・女性:生理用品、予備眼鏡、ヘアゴム
  • ・ペット:ペットフード、リード、ペットシーツ、排泄処理袋、予備首輪

クイックチェック

  • □ 非常持出袋を玄関付近に置いていますか?
  • □ お薬手帳や保険証コピーはジップバッグにまとめていますか?
  • □ 子どものサイズに合う着替えに入れ替えましたか?
  • □ ペットの餌・トイレ用品は最新に更新しましたか?

町会では、非常持出袋の中身を見直す「防災リュックお披露目会」を実施。新しいアイデアを共有しましょう。

特別な配慮が必要な方の備え

要支援者名簿への登録や個別避難計画の作成は早めに。介助が必要な方は、地域の安否確認班・民生委員と連携して「誰が迎えに行くか」「どのルートを使うか」を具体的に決めておきます。

  • 地域の支援者と日常的に交流し、緊急時の連絡方法を確認。
  • 福祉避難所の位置を把握し、必要な医療用品リストを作成。
  • 段差や狭い路地の回避ルートを事前に現地確認。

備蓄管理のDX活用

「東京備蓄ナビ」などのウェブサービスを使うと、家族構成を入力するだけで必要量と賞味期限を一覧化できます。食品のバーコードを読み取って期限を通知するアプリも活用し、最後は実物を目で確認する習慣をつけましょう。

  • ・冷蔵庫や収納棚にチェックリストを貼り、家族で更新
  • ・期限が近い食品は普段の食事で使い、買い足し
  • ・非常トイレ袋やガスボンベは購入時期をメモし5年目安で更新

「備えあれば憂いなし」。定期的な見直しで、いつでも使える鮮度の高い備蓄を維持しましょう。